片付けられないから卒業するまで

ミニマ二ストでシンプルライフ目指して、大人のADDを克服するために

発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術 …感想⑴

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借金玉著/発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術

著者のブログは、時々スマートニュースのはてなでピックアップされているのを拝見したことがありました。困難な会社員生活の葛藤というような記憶があります。

会社員ではなくなった今の自分には、直接参考にはならないかなと思いましたが、内容も濃く、共感したり参考になる事柄がいろいろあり購入しました。

プロフィールの紹介にはADHDしかありませんが、本書の冒頭にはADHDの他にASDあるそうです

1985年生まれ。診断はADHD(注意欠陥・多動症)の発達障害者。幼少期から社会適応が全くできず、登校拒否落第寸前など繰り返ししつつギリギリ高校までは卒業。いろいろありながらも早稲田大学を卒業した後、何かの間違いでとてもきちんとした金融機関に就職。全く仕事ができず闘争の後一発逆転を狙って企業。一時は調子に乗るも登った角度で落ち散る大失敗。その後1年かけて「うつの底」から這い出し、現在は営業マンとして働く。

 

帯のコピーより

ADHD当事者だから書けた
「本当に使える」ハックが満載!
◆  ◆  ◆
第1章 仕事
自分を変えるな、「道具」に頼れ

第2章 人間関係
全ての会社は「部族」である

第3章 生活習慣
朝起きられず、夜寝られないあなたへ

第4章 依存
厄介な共、「薬・酒」とどう付き合うか

第5章 生存
僕が「うつの底」から抜け出した方法

 

自分は長く抜け出せないようなうつはまだ経験はなく、会社員でもなく今後復帰するつもりもないので、とりあえず、第1章・第3章・第4章を興味深く読みました。

以下に参考になったところをピックアップしていきたいと思います。

 

バックに全てぶちこみ、リスクを回避せよ!

第1章 自分を変えるな、道具に頼れ

僕にとって、仕事をする上での問題点は実に多岐に渡ります。僕は注意欠如が非常に強く、多動もあります。集中力は極めて散りやすく、また逆に一度没頭すると他のことが一切できなくなります。ADHDにありがちな物事の先送り癖も強く、物の整理もタスクの整理も非常に苦手です。やるべきことが3つあったらもうわけがわからなくなってしまう人です。

まさにその通りです。まるで自分ことを代弁してくれてるかのようです。一流大学出身で、これだけ自己分析力に長けている著者が、職場で「何でそんなミスをするのか?」「忘れ物をするな」等叱責されてきた失敗談の数々…。

3日ハンカチを忘れ上司に呆れられ、忘れないようにドアに画鋲でハンカチを留めて、カバンにハンカチを5枚ぶちこんだそうです。

 

忘れ物が多いのはADHDに出る顕著な特長で、私も子供の頃から提出物・ハンカチ・教科書等の忘れ物が異常に多く、物の紛失等も日常茶飯事でした。

朝もギリギリまで起きられず、寝起きのまま余裕もなく登校する、女子なのにいわゆるだらしのない子でした。

 

HACK 1 「カバンぶっこみ」こそが最強の戦略である
HACK 2「バインダーもりもり作戦」で書類の神隠しを防ぐ

これは営業マンで書類やPCを常に持ち歩く方ならでのハックですね。

私は外で仕事はほとんどしないので、持ち歩く物は最小限にしてはいますが、気がつくとバックはいつもパンパンです。出先の時にたまに必要になる各種カード類・免許証・保険証・印鑑等を、大きめの平たいポートにオールインワン状態にして常に持ち歩いています。

急に本を借りたりとかクリニック、ポイントカードの申し込みやらで慌てることはありません。

 

ちなみに私は少し前まで財布を頻繁に落としていました。

これまで幸いにも落とした財布は紛失したことはほぼなかったのですが、居眠りしたすきに置き引きされ、カードの再発行等大変な手間がかかってしまい、それ以来オールインワンのポーチと財布を繋げて持ち歩いています。以後落としたことはあません。

パンパンになったカバンにぶち込んだ財布がこぼれ落ち、ぶら下げて歩いていることに気づいたことはあります。大きめのポーチ支えになりことなきを得ています。

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先延ばしグセを治すためのノート活用術とは

HACK 3「メモができない」僕らのための手帳術

●ちょっとした「短期タスク」忘れてしまう人々へ

「住民票を払う」「ガス代を払い込む」「メール」を送信する。こういう「短期タスク」を処理することが、我々には存外にできません。「特に明確な理由がないが住民票を1年払い込まずにいたらものすごい延滞金が発生した」みたいな悲しいエピソードを持っている方も多いでしょう。

本当にそうです。日常の細々とした処理をするがどれだけハードルが高いというか、苦痛というか、我ながら自己嫌悪になる時もありますが、なぜかは説明しようもありません。先延ばしに何でもしてしまう傾向があるからでしょうが。

〜中略〜

そういうわけで、困った時の三原則。とりあえず情報の入力先を「集約化(ぶっこみ)」をしましょう・「用途ごとに複数のツールを使い分ける」というのはできる人のやり方です。「必要なものはとりあえず一箇所に集約化する」をひたすら繰り返し言っていますが、最も重要な基本戦略です。

そのためおすすめは紙の手帳です。仕事用の手帳とプライベートの手帳を分けることはおすすめしません。

著者は胸ポケットに収まるサイズの一冊のノートにスケジュールからメモまで何でも聞き込み集約化して携帯し、メモ部分がいっぱいになると何度も買い直しているそうです。

私の頭の中は常に、あれをしなければこれをしなければ、これをやりたい、あれを期日前に処理しなければと混乱状態です。したがって頭をスッキリ整理させるためにも、目的別にノートを分けたりしていました。

 

単純スケジュールノー
仕事の計画表的ノート
アイディアノート

がしかし実際に使いこなせていません。3冊以上持ち歩くの大変だからとスケジュイールノートにぐちゃぐちゃ書き込んでしまったり、どこに何を書くか等一貫性がなくなり、全て中途半端に途中で終わっているような状態です。

今も試行錯誤の状態ですがスケジュールノートは最低限の薄型にして、仕事の計画やアイディアのノートは一冊に集約で折り合いをつけていこうかなと思っています。

 

そしてもうひとつ最近加わったのは、A6サイズの切り取り式メモ帳です。
その日やるべきToDoリストを書き目の付く机に置いておく、もしくはその日持ち歩くための。

試行錯誤によりたどり着いた私のメモ帳活用法

最初は欲張ってリストを5くらい書いてしましたが、最近は3つにしぼり、そのうちひとつでも完了させることを目標にしています。

かなりハードルは下げましたが、ひとつ完了させると、次のタスクに取り掛かるハードルはだいぶ下がることに気づきました。

 

基本的に複数のタスクを同時進行に処理は苦手ですので、ひとつひとつの小さなたすくを着実に仕上げていくことが、目的達成への近道になると実感しています。

新たに仕事に取り掛かる時は、その過程を細かく分解し小さなタスクにし、何かの支払い等細かで雑多な事務処理も、ひとつひとつ小さなタスクと見なし、着実にやり終えて行くことが、今の私にとってはベストな形だと思っています。

 

それには一冊のメモ帳が、私にとってお大きな助けになっています。

 

次はまた次回以降に
HACK 5 さらば片付け地獄!「本質ボックス」と「神棚ハック」にについては。